「5人のダメ男より優秀な女1人を使え」藤田田が重視した女性の頭脳
金と頭を使うビジネスには女性が必要だ。突いていた本質
■女性は「冷酷」であり、きっちりしている
ビジネスには、ときには女のもつ冷酷さも、活用できるものなのである。パートでも女性のほうが圧倒的に多い。パートタイマーとしても、女性を活用していくべきである。
いまや、どの会社にも定年制はある。しかし、社員の中には優秀で、役員の器ではないが、会社に残って働いてほしいと思う人材がいる。こういった人まで、定年だからといって、会社を辞めさせる必要はない。そういった人材には、死ぬまで働いてもらいたいものである。
ところが、会社には不要社員もいるのである。なんとか辞めてくれないかな、と思う人間もいる。しかし、会社としては、ただそれだけの理由でそういった社員を辞めさせることはできない。
だから、定年になったら、お引き取りを願う。定年制というのは、このように、いい社員と不要社員をふるい分けるには、じつに便利な制度である。辞めさせる人間と残す人間を取捨選択できるようになっているところがいい。
会社にとって不要社員というのは、仕事はしなくてもレポートだけは立派だというような社員である。こういう人はわが社では55歳になったら、ただちに辞めてもらう。サボって仕事をしない男とか出張経費などのいい加減な奴も不要社員である。
たとえば、わが社では、タクシー代は1500円までは領収証がいらないことになっている。そうすると、決まって1430円とか1350円とかのタクシー代を清算して請求してくる社員がいる。実際は乗っていないのに、乗ったことにして請求する手合いである。
プロのサラリーマンなら、仕事で認めさせ、昇給を狙うべきであって、利用してもいないタクシー代を領収書がいらないからといって請求するようなコソクな真似はすべきではない。頭の使い方をまちがえているとしかいいようがない。
(『ビジネス脳のつくりかた』より構成)
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